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聖灰の暗号(上、下) 帚木 蓬生 新潮社

前回、ダン・ブラウンの「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」を読んでやや不満足でしたが、この本は面白かったです

カトリック教会に弾圧されたキリスト教カタリ派を素材にしているものですが、内容はとても良く出来ています。


宗教が組織的に拡大するにつれ批判グループを弾圧するという歴史はよく有ることですが、その実態は中々表には出て来ません。

一般的には宗教は平和を求めるなどと言われているが、その組織の成り立ちを調べるとかなり残虐なことをやってきたことが解ると思います。

勿論、その当時の歴史を今の考え方の尺度で計るということはいけないと思いますが、現在大きくなっている組織が昔から愛と平和の理想に向かって進んできたという錯覚は訂正されなければいけないのでは・・・。

フィクションですが、現実のヴァチカンの歴史を書いているのでこういう書き方が相応(ふさわ)しいのではと思います。
でも著者の小説らしくない書き方(?)がnmzkは好きですね




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michikong

今この作家の「三たびの海峡」を読み始めました。<BR>積んどく読書が趣味で(^^;)、<BR>この後「ヒトラーの防具」、「薔薇窓」、そして「アフリカの蹄」と読み進もうと眺めています。<BR>彼の作品はどれも読み応えありますよね。<BR>経歴を見て納得、なかなかの作家だと思いませんか?<BR>今度本屋で見かけたら「聖灰の暗号」も積んどく読書の仲間入りさせましょう!
by michikong (2007-09-28 16:36) 

nmzk

&gt;michikongさん<BR>わーっ、そんなに書かれているのですか!!<BR>済みません、nmzkはこの本が初めてで他には読んでいません(汗<BR>早速調べてみます。<BR>どうも有り難うございます(=^^=)
by nmzk (2007-09-28 17:33) 

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